遅刻は到着しているだけマシ

quantal hypothesis (quantum hypothesis?) について高校同期が話題にしているのを見た.

神経細胞に与えた刺激とその応答から,神経伝達に量子性があることを示す仮設のようだ.
正規分布となにかとポアソン分布の積になっている式で説明されている.
その式から,上に凸な確率分布を,確率変数の整数倍するような変換をして,それらを重ね合わせたようなグラフができる.

よくわからなかったので,検索した.

結局よくわからなかった.おそらく前提知識が足りていない.

きちんと積み上げていけばそこまで難解な理論ではないように思えたが,どうもわからなかった.

いくつかの論文を読もうとしても,どうしても目が滑ってしまって理解できない.


同期は知識を着実に積み上げ,考えることを繰り返している.

その営みを続けているから理解できるのだろう.

自分はその間に全く成長していない.

もちろん同期は彼の専門分野のことだから理解できるのだろうし,自分は門外漢であるからすぐには理解できないのは当然だろう.

しかし,では自分は専門分野でそういう知識をつけて考えることをしてきたかというと,していないのだ.

そういうことが頭をよぎってしまい,集中できない.

また,今回の話題について理解することが自分にとって有意義でない気がしてしまい,理解しようとする気が失せてしまった.


好奇心を忘れ,打算的な態度でいる自分に心底失望した.

いつからこうなってしまったのか.

どうすればよかったのだろう.

簡単だ,きちんと勉強していれば良かったのだ.

専門外のことはわからずとも,自分の専門分野については自信を持てるくらいには,最低でも恥ずかしくないくらいには,勉強しておけば良かったのだ.


今からでも積み上げねばならぬ.さもなくば…